PythonZen & PEP 8 検定 試験問題解説)PEP 8の引用符の使い方について正しい説明を、次の選択肢の中から選びなさい。

当コラムでは、PythonZen & PEP 8 検定試験(こちらでオンライン受験できます)で出題されている問題の解説を行なっています。当コラムシリーズを読んで自信がついたら、ぜひ試験に挑戦してみてくださいね。

今回のコラムで解説する試験問題はこちらです。

問題


PEP 8の引用符の使い方について正しい説明を、次の選択肢の中から選びなさい。

  1. 二重引用符(”)ではなく、単一引用符(’)の利用が推奨される。
  2. 三重引用符を利用するときは、単一引用符を3つ続けて書く(”’)。
  3. 文字列の中で単一引用符を使いたい場合は、’It\’s Python.’ よりも “It’s Python.” の書き方の方が良い。
  4. どの引用符を使うかについてのルールは決めるべきではない。

解答のヒント


PEP 8に書かれている引用符(String Quotes)に関する問題になっています。こちらのガイドラインを読んでみましょう。

In Python, single-quoted strings and double-quoted strings are the same. This PEP does not make a recommendation for this. Pick a rule and stick to it.

Pythonでは単一引用符(’)と二重引用符(”)の扱いは同じで、PEP 8でもこの2つに優劣はつけていません。
ですのでルールは各自で決めましょう。

When a string contains single or double quote characters, however, use the other one to avoid backslashes in the string. It improves readability.

文字列にシングルクォートあるいはダブルクォートが含まれる場合は、もう一方のクォートを使用してエスケープ文字(バックスラッシュ)を使わないようにすると読みやすくなります。

For triple-quoted strings, always use double quote characters to be consistent with the docstring convention in PEP 257.

三重引用符で囲まれた文字列では二重引用符を使いましょう。そうすれば PEP 257 の docstring の規約と一致します。

正解はこちら


ガイドラインには、ルールとして従わなくてはいけないこと(must)、推奨されること(should)、各ルールの適用例・非適用例(cases)が書いてあります。ルールを機械的に覚えるだけではなく、なぜこのルールがあるのかを意識していくと、理解が深まりますね。

自信がついてきたら PythonZen & PEP 8 検定試験 で実際に試験を受けて、正解を当ててみましょう。

そして、みなさんのPython開発にも活かしていただけると嬉しいです。